お祭り騒ぎは夜通し

ケンタウルス露を降らせ

ハイディ・アレクサンダー(厚生大臣)

 

親愛なるジェレミー
 
影の内閣から身を引くことを、重苦しい気持ちで申し出ます。
 
先週の国民投票の結果は、私たちの国がかつて経験したことのない問題に直面していることを告げました。
 
EU離脱に関して経済的な影響を一番大きく受ける人々は、強力な対抗勢力を必要としています。不寛容、憎悪、分断などの増大に脅威を感じている地域社会もまた同様です。
 
これまで以上に我々の国は、政府に責任説明を果たさせることができる野党、またますます右傾化し時代に逆行していく保守党に対して、信頼でき、示唆にとむ代替案を提供できる野党を必要としています。
 
私はあなたを主義主張を持った人として大変尊敬していますが、この国が要求している答えを形成する能力があると思えません。次の政府を作るとすれば、トップの交代は必須だと考えます。
 
影の内閣に採用して頂いたことにお礼を申し上げます。

 

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平均的な手紙かな。「あなたには能力がない」とかズバッと書いちゃうあたりは辛辣。でも、イギリス人ってまあまあ言葉キツイし、普段から言われてたら免疫できるのかもしれない。

影の内閣閣僚の辞表は英語の勉強になるぞ(英国発)

英国に住んでいたことがあって、英国に関するニュースは割に気にかけているのだけど、今回のEU離脱投票結果にはびっくりした。

英国では労働許可証を得て働いていたので、そういう貴重な経験をさせてくれた国がああいう保守的な決定に傾いてしまったことに少なからずショックを受けたものの、その後のイギリス政界の激動は若干笑えるくらい面白くて、目が離せない。

日本じゃきっと起こらないレベルの大変化だけど、歴史を見ても良きにつけ悪しきにつけ独創的なことやる国なので、ただ黙って沈んでいくとも思えない。もしまた浮かび上がってくることができたら、日本のように無難に運営されてる国では得られない体験を経てくるわけなので、そうやって国としての足腰が鍛えられていくんだろなと思う。

そんなことを考えかながらネットで英国の新聞をチラ見したりしてたら、野党労働党が構成するシャドーキャビネット影の内閣)の閣僚が、党首コービンへの批判から軒並み辞職して行ったことを知った。残留呼びかけをあまり熱心にやらなかったことから、指導力にケチがついたということらしい。それだけ批判されても辞任しないで次の閣僚を据え付けて影の内閣を維持してるそうなので、彼がどういう野望を持ってるのかとか、想像するのも面白いんだけど、一番面白いなあと思ったのは閣僚の辞表の内容。

最近はすごいよな、党首に宛てた辞表の内容がツイッターとかで全部発表されるんだから。しかしそのおかげで、我々はフォーマルレターの生きた例を学ぶことができるわけですが。

仕事でフォーマルレター書いたりするんで、こういうの勉強になる。ありがたや。

手紙を読んでいくと、感心するくらい皆文章がうまい。ただ、習慣が書かせているだけで、あまり意味はないのかもしれないけど、日本の政治家はあんなふうに書かないので、真面目に読んでるとうっかり感動してしまうほど。少なくとも勉強材料としては最高。

いくつか訳してみることにした。根気と興味が続くとこまで。

ちなみに、以下のリンクから全員の辞表が見られます。

www.telegraph.co.uk