かわいそうなあの子

世間というのは、ほんとに悪趣味なことをやらせるなと思った。

街ですれ違う分には、ごくフツーの人達に見えるのにね。

 

私がお菓子屋さんの店長で、あの子が買いに来たら、袋に甘いミルクチョコレートを一枚、オマケでそっと入れてあげる。

 

口に含んで、一瞬、おいしさのあまり苦しいことを忘れられるようにね。