『シャーロック』

評価:
Mark Gatiss,Beryl Vertue,Bethan Jones,Arthur Conan Doyle,Steve Thompson,Steven Moffat
BBC Warner
コメント:輸入盤なりよ。日本語版は出るのかしらねぇ。

 何かの雑誌で告知を見て、何となく録画予約しておいた「シャーロック」。
BBCが去年(2010年)に発表した現代版シャーロック・ホームズです。
現代的なガジェットを駆使するホームズっていうのは分かりやすいんですが(パーシー・ジャクソンが現代版ファンタジーであるように)、この設定のオマケは、ホームズのような人が私の生きてる今の時代に、同じように生きてたら嬉しいなっていう、そういう空想を許してくれるところですね。^^
それに、単に現代に設定を置き直しただけでなく、実に巧く、新しい世界を構築しています。
さすが本家イギリス、どんな形であれホームズを作るとなれば半端ない集中力を見せるな、と実感しました。
やはりホームズの世界観がDNAに組み込まれてる人たちなればこそでしょう。
それと同時に、何度も作りかえ焼き直しをされてもなお、魅力の尽きる事のないホームズというキャラクターがいかにオリジナルな存在であるか、またその造形がいかに精緻であったかを実感しました。
元々の作り方が素晴らしかったからこそ、今でも新解釈が出てきて、それが人気を獲得することもできるわけですよ。
コナン・ドイルはやっぱりすごかったんだなーと、まともに彼の作品を読んだことのない私でさえ思います。
ワトソンの配置がまた、上手いんですよねー。
やっぱりワトソンあってのホームズだし。
マーティン・フリーマン、いいわー。背が低い人ってsexy。
うちの夫は一目でラブ・アクチュアリーに出てた人だと見抜いていましたが。君、観察力すごい。

シャーロックの役者さんは全然知らないけど、エキセントリックな感じが出てていいですね。
ベネディクト・ティモシー・カールトン・カンバーバッチ。ごつい名前だなぁ。ローマ法王にでもなれそうだ。笑
「シャーロック」第一話を見てあまりに気に入ってしまい、ぜひ詳細なブログを書こうと思ったんですが、ググっているともうすでに、各方面から絶賛の嵐ですので、やめることにしました。^^;
二話、三話はもったいなくてまだ見ていない(シーズン1は全三話)んだけど、世の腐女子にも温かく迎えられているそうで、世の中は変わったよな。(苦笑)
ワトソンの声を当てている人は通称「BL界の帝王」だそうですし。トホホ。(※声優さん自身は、すごく上手いです。ジブリやってるタレントとは比べ物にもなりません)
BLって、昔は影の存在でしたけど、ビバルイとか見てても、ほんと日向にでてきたよなって思います。
あの当時は思いもつかなかったんですけど。ほんと、時代は変わった。
「シャーロック」にしても、ワトソンのブログがちゃんと実在していることとか、それにシャーロックが書き込みしてたりとか、そういう芸の細かさは、本来サブカルチャーが得意としてきたことだったんじゃないかな。
世の中全体がサブカル化してるなっていうのは、最近よく思います。
この次はどこに行くんですかねぇ。またキャピタルな時代が来るんですかねぇ。たぶん、経済と連動していくんだろうなとは思いますが。