『百万円と苦虫女』
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2009/01/30
- メディア: DVD
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これはよかったです。私のハートにどストライクな話でした。
まず次から次へとあてもなく旅して行く女の子というのが共感できる。
主人公の鈴子は純粋だけどどこかいびつなところがあって、うまく社会に馴染めない。
自分を攻撃してくるものに対しては敢然と立ち向かうが、それでいて一時の和を崩すのも怖くて流されてしまう弱さもある。
そういう自分がよく見えていて、自分のことがあまり好きではない。
こういう人物像を蒼井優ちゃんがやるとハマりますね。
そしてこの話で森山未來くんが大好きになりました。
この人は、全然知らないときは
「なに、このパッとしない人は??」
とか思ってたんですけど(ほんとすいません)、なんという色めいた雰囲気を持つ人でしょうか。
あんな人に自転車倒しながら告白されたら、そりゃまいっちゃうわ、蒼井優ちゃんでも。笑
やや、周囲の人達の反応が一方的かなと思う場面もいくつかありましたが、あれは鈴子に見えた風景ということなんだと思います。
2人以外では、ピエール瀧の役はなかなかリアルでよかったです。
最後、たぶん出会わないんだろうな、そういう映画じゃないもんな、と思ってはいましたが、それでも残念だったな。
私の頭の中では、2人はその後再会したことになってます。
都合良すぎでもなんでも、再会しなきゃダメだよ、あの2人は。
あんな風に気持ちを分け合える人って、そうは出会えないと思うもん。どんなに長く生きたって。
やはり、中島くんの態度はおかしかったと気づいた鈴子が帰ってくる。そういうことにしなきゃダメよ。
まあ、どうでもいいんですけどね。私の考えなんか。