『シャーロック・ホームズ』

シャーロック・ホームズ [DVD]

シャーロック・ホームズ [DVD]

これはかなり面白かった!!
ロバート・ダウニー・Jrいいじゃないですか。
アイアンマンくらいしか知らないんだけど。

☆的には4.5くらい行ってもよかった。
ちょっと音がうるさすぎたのと、痛いシーンとか苦しいシーンがちょっとあったので-0.5(でも多分、普通の人なら全然気にしないレベルだと思う^^;私が極端に弱いだけ。)

シャーロック・ホームズというと、グラナダTVのジェレミー・ブレット版シャーロック・ホームズという、正統派の王道がいるので、こういう「別解釈」のホームズは、これはこれであっていいと思う。
別解釈と言いながら、コナン・ドイルの描いたホームズは結構武闘派だったりもするので、むしろ
「ああ、そこに焦点をあてたんだ。なるほど、男の子っぽい視点だよなぁ」
と思って面白かった。
世間一般に思われてる、パイプの煙をくゆらしながら紅茶を飲み、安楽椅子に座って優雅に事件を解決、っていうほうが、本来のホームズ像からかけ離れてるんじゃないかと思う。確かに、ある程度腕っぷしも強くなかったら、敵には勝てないだろう、現実的な話。
時には泥臭いケンカをして切り抜ける、っていう今回のホームズはだから、ある意味リアルだった。

ワトソンもそのホームズ像に合わせて、やっぱり多少武闘派入ってる感じで、面白かった。
ここでワトソンまで筋骨隆々な俳優さんを持ってくるとあーいあーむすぱるたー!!な世界になってしまうので、ちょっと色男を持ってきた、その配役も大変結構と思います。(笑)
ただジュード・ロウらしさというか、そういうのは控えめでしたので、彼のファンには物足りないかも知れません。

レイチェル・マクアダムス、よいですね。ああいう、強い女性は大好きです。ファーストシリーズのルパン三世に出て来た峰不二子はあんな風でしたね。後ちょっとというところなんだけどロマンチックには流れて行かない。ガイ・リッチーっぽいですね。って、あんまり知らんけど、ガイ・リッチー

ロバート・ダウニー・Jrって、お目目パッチリなんですよね。
黒目でかっ!と思いました。^^;
でもその大きな目がホームズのマニアックな感じをよく出していました。いや~、この配役絶対いいって。一見、げ、なんでこの人?って思うかも知れないんですけど、ガイ・リッチー的ホームズには、この人ピッタリです。

ロンドンの風景が全体的に青銅っぽい色彩で、陰惨な感じが出てました。
これもね、ロンドンの町って、確かにこういう要素あると思うので、その部分を最大限引き延ばしたって感じで、これも一つの視点だなって思いました。
音楽もケルトっぽい音楽あり、チェンバロをじゃんじゃんかき鳴らすような、劇的な曲を多用してたりして、緊迫感をあおってました。ちょい、うるさかったけど(笑)
全体的にはスピード感もあるし、ちょっとコミカルなシーンもあるし、大変よくできた娯楽映画です。
ガイ・リッチーの世界観をたっぷり楽しめる2時間でした。