『天国は待ってくれる』

 JUGEMテーマ:映画の感想

なぜか急に古典を見てしまいました。
「チャーミングで心温まるロマンチック・コメディ」というコピーに釣られてしまいました^^;
私、こういうコピーからは逃げられないの(笑)

さすがに古い雰囲気はありますが、古き良き時代を彷彿させてほっとします。
ドン・アメチー演じるマーサがほんとにチャーミングで。
女好きの主人公に熱烈に口説き落とされて結婚するんですが、奥さんになってしまうと気苦労も増える。夫の女遊びに愛想が尽きて別居しようともするんですが、結局戻ってくる。年老いてからはそんな夫に寄り添うことも慣れてくる。
きっと淋しいこともあるだろうに、その淋しさを押し殺して夫のすべてを受け入れて上げるマーサの愛情が、涙をさそいます。年取っても女性らしさをなくすことなく、昔の娘らしさを残した初々しい物腰で歩き、それでいて成熟した女性の懐の広さも持ってる。
こういう女性、今は少ないのかも知れないけど、すごく憧れます。
最後に2人でワルツを踊るシーンは胸にじんと来ます。

主人公もヴァン・クリーフもなんだかんだいって憎めないキャラですが、彼のおじいさんやアルバートなど、脇の登場人物もそれぞれ持ち味があって、心が温まりました。この映画、看板に偽りなしです。
私の好みにストライクではなかったので星は少なめですが、間違いなく良作です。