『天国はまだ遠く』文庫本

評価:
瀬尾 まいこ
新潮社
コメント:ネタバレ有りです

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と、いうことで、原作も読んでみたよ。

この話がすごく気に入ってしまって、(遊べそうという意味で・・・)田村と元婚約者さんの出会いってどんなだったのか、そんなパロディ小説でも書いてみようかという気になったので、まずは田村の下の名前を調べるべく買ってみたんだが・・・

出て来なかった。笑

と思ったら、Wikipediaに書いてあったよ。すごいなWikipedia
タダで分かったんじゃん^^;

小説は薄いですし、ドトールでコーヒー飲みながら1時間半くらいで読めました。

かなり原作に近い作りとは聞いていましたが、ほんとですね。
私、教会のくだりとか、絶対後で付け足しただろと思ってたんですが、原作にもありました。
丹後地方でそんなキリスト教流行ってるかなぁ~???

後、田村が徳井くんではカッコ良すぎる、という指摘もあって、原作を読んでなるほどと思いましたが、でも主人公の千鶴にしても、加藤ローサじゃ可愛すぎですよね。原作の千鶴はもっとすれてる感じでした。すれてるというか・・・まぁ、映画ほど可愛げはないです。
原作の田村のイメージは、伊原剛志さんが近かった。私は。
まぁ、30歳そこそこという年齢設定には合わないのかも知れないんですけど。

千鶴は、新井素子みたいな感じだなぁ。
たとえがふるいけど。
新井素子本人に近い気がしました。

でも加藤ローサちゃんと徳井くんのコンビは、あれはあれでよかった気がします。
見てて楽しいし。
この話は、原作にしても映画にしても、何かを真剣に考えさせられるとか、生き方を教えられるとか、そういう深い話じゃないと思うんです。
見て楽しい。でいいんじゃないでしょうか。
まぁ、たまには日常を忘れる体験も必要よ、というくらいで。

田村の元婚約者は、映画だけに付け加わったエピソードというのは聞いてたんですが、確かにこれでだいぶ映画全体のトーンが変わりますね。原作はそこがないので、田村の人物像がもっとシンプルで、それだけに現実にいそうな親近感もあります。しかし映画の田村はずいぶんドラマチックで、カッコよろしいな。でもいいの。見てて楽しいから。

元婚約者さん役の藤澤恵麻さん、すごく透明で儚げな雰囲気ですね。
この人、ラブ☆コンでも思ったんですが、すごく不思議な顔立ちというか、どこにもジャンル分けのしにくい顔立ちで、印象に残ります。創作意欲かき立てられるわぁ(笑)

あれ、小説の感想と映画の感想が混じってしまった;