『20世紀少年 第一章 終わりの始まり』


「食わず嫌いせずに人気作をみてみよう」その2です。

これもわりと面白かったです。
私、血が出るシーンが駄目なので、そうなると今時の映画はラブコメくらいしか見るものないんですが、この作品も結構グロかったです。私にとっては。でも、平均的なところから見れば、こんなのソフトな方なんでしょうね。でも気持ち悪かったです。もう、世代が違うからどうしようもありません。

それでも、ストーリーはなかなか複雑でよく作れていたと思います。
常磐貴子さんはカッコよかったです。

これは2も見てみようと思います。
準新作になったら(笑)
今のところまだ謎がいっぱい残ってるので。
ともだちの正体はもちろんですが、ケンヂはどうしてあんなに何も覚えてないんでしょう。
もしかしてケンヂが二重人格者で、裏でともだちをやってるんじゃないか、と思ってました。途中まで(笑)
空港が爆破されたり細菌兵器ロボットが誰にも知られず開発されてあんなに簡単に東京を破壊できたり、何かと悪者サイドにかなり有利に物事が進行してるのもちょっと解せないものがあります。

それにしても病んだ世界観で、見ていてちょっと気持ち悪くなるところもあったんですが(血がグロいとかいうレベルだけでなく)、こういう作品がなぜ生まれてくるのかと考えると、やっぱり世相を反映しているのでしょうか。
ニュースを見て、いろんな不可解な事件が起きてるのを知る。でも、自分は部屋の中でそれを見ていて、事件の現場にいたわけでもなし、つまり第三者的な受け取り方しかできない。
きっと、裏で糸を引いてる悪いやつがいるんだろうな、くらいの想像しかできなくて、その悪いやつというのも具体的じゃなく、抽象的なイメージしかないから、そこにチミモーリョーみたいなものがつけいるスキがあるんだろうなと思う。

このお話も、原型はゴレンジャーとあまり変わらなくて、(ちょうど女性も一人入ってるし)悪者退治の現代版にすぎないのかなと思ってしまいます。
でも、2以降の展開でどうなるか分からないけど。原作も読んでないし。