『ミルク』

ミルク [DVD]

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お友達の都合でスラムドッグよりなぜか先に来てしまったミルク…う~ん


これ監督がガス・ヴァン・サントだったので少し気になってました。ずいぶん前の映画だけど、「マイ・プライベート・アイダホ」が大好きなのです。
というわけで本作ですが、良かったか悪かったかといえば、悪くはなかった。
ただよく考えると、私はゲイに対して何の感想もないので(ゲイならゲイでもいいんじゃ?みたいな)、その闘争というのを見てもふーん、そうなのかぁ、というくらいにしか受け止められなかったかも知れない。

私が一番印象に残ったのはダン・ホワイトでした。
あの人はどんな抑圧を抱えていたんだろう?なぜああいう行為に至り、そして生き延びて行く事ができなかったんだろう?凶弾に倒れながらも信念を貫いたミルクより、彼の人生の方が不幸だったと思う。
あと、ジャック。スコットに比べてダメダメな彼と何故付き合い続けるのか、と思ったけど、ミルクは彼を救いたかったんだろう。彼を救うことが、自分を救うことでもあったんだろう。ストレートの人より、ゲイの自殺率のほうがずっと高いというのを聞いたことがあるけど、やっぱり、彼らにとってこの世はまだまだ生きにくいのだろう。
ショーン・ペンはすごくリアルにゲイに見えました^^;ルックスはよくなくてもカリスマ性で完全に他を圧倒できる人ってカッコいいと思う。でも他の役者さんもすごい上手かった。みんなほんとにゲイに見える。
エミール・ハーシュ演じたクリーヴが好きでした。私はああいう人が好きになるように出来ている。笑
イントゥ・ザ・ワイルドの人なんですね。どうしようかなぁ。