『ミュージック・フロム・アナザー・ルーム』

JUGEMテーマ:映画の感想

ジュード・ロウのロンドン訛りの英語、痺れる・・・cakeが「カイク」に聞こえるわ(笑
それって本人の演技力には関係ないことなんだけど、大きな要素だよねー。言葉は私にとって、魅力の宝庫です。ついでにいうとJude Lawを「ロウ」に決めた人もでかした!です。Lawですから「ロー(ロオ)」がほんとは近いですけどね。若干無理やりだけど、「ロウ」のほうが夢があるな~。
ちなみにフィリップ・マーロウのロウは、Marloweでeがつくから何となくウにする言い訳も立つんですが。作中にもあるんですよ。「eがつくの、つかないの?」「つくよ」「Marloweね。ロマンチックで、淋しい響きだわ」って、どうでもいい話でしたね。

ジュード・ロウのキャリア初期の作品。若いです。まだ芸風(?)が固まっていなくて、今から思うと不似合いな爽やか青春映画です(あれ?ほめてない?)
ストーリー自体は特にどうということもなく、主役がジュード・ロウじゃなかったら退屈だったかも知れません。テンポもよくないし、相手役の女の子(アンナ)も私の好みじゃなかったし。あの、全員がちょっと病んでる家族もかなり微妙でした。(マーサ・プリンプトンはあのフェミニストの彼女だったのかね?)主人公二人は「情熱に駆られて求め合う」という設定でしたが、その割にあのエキセントリックなおかーさんに完全に食われていたと思うのは気のせいか。

アンナのお姉さんで盲目のニーナを好きになる男の子、よかったな。中米かな、南米かな、の人で、ダンスが上手、底抜けに明るくて、盲目のニーナを美人だといってめちゃくちゃ好きになってくれるんです。そのわき目も振らない感じが、純粋ですてきでした。自分に全然自信が持てなかったニーナが、それで強くなるんです。こういう単純なハッピーエンドは、何百回見てもいい。

ジュード・ロウはまだ全然アクが強くない感じですが、最後のシーンで「表だよ」というまでの沈黙に、やはりイヤらしさの片鱗が出ていました(笑)